Power Automate for Desktop Ver.2.32 アップデート情報(2023/05/24)
元記事:May 2023 update of Power Automate for desktop | Power Automate ブログ (microsoft.com)
新機能
- PADのフローデザイナー画面に資産ライブラリ(プレビュー)が追加され、カスタムアクションが使用可能になりました。(Power Automateとの連携・有償ライセンスが必要)
- セレクター画面から、UI要素を修復できるようになりました。
- Azure Open ServiceのGPTでテキストを作成する(プレビュー)アクションが追加されました。
- ターミナルセッションのテキストを検索する アクションが追加されました 。
- 変数名や、サブフロー名、ラベル、リージョンなどで日本語が使用可能となりました。
内容の説明
1. PADのフローデザイナー画面に資産ライブラリ(プレビュー)が追加され、カスタムアクションが使用可能になりました
PADのフローデザイナー、上部タブの「ツール」から、資産ライブラリ(プレビュー)を選択し、独自のカスタムアクションを使用することができます。
また、下記のPower Automateのカスタムアクション(プレビュー)に事前にカスタムアクションのアップロードが必要となります。
なお、カスタムアクションは、プレミアム機能であり、
Power Automateとの連携が必要となりますので、有償アカウントが必要です。
※有償アカウントの機能と利点について
https://learn.microsoft.com/en-us/power-automate/desktop-flows/premium-features?WT.mc_id=M365-MVP-4029057
(英語表記の場合:Edge、chromeはWebページ画面で右クリック>「日本語に翻訳」ができます。)
2. セレクター画面から、UI要素を修復できるようになりました
作成した自動化フローが、ソフトウェアの更新、Webページの変更などにより、UI要素の属性(ID、クラス、タグなど)が変更され、以前のプロセスが失敗してしまう際に役立ちます。
修復機能を利用すると、新しい属性を特定し、プロセスを正常に実行するために必要なUI要素に修復できます。
まず、UI要素が既に取得されている、セレクター編集画面を開きます。 ※下部に表示されているのが現在設定されているセレクターになります。
上部左側にある「修復」をクリックすると、下記のようにUI要素ピッカーが表示されるので、修復したいUI要素(ボタンなど)を選択します。
選択すると、現在のセレクターと比較されて、変更がある部分が青色のハイライトで表示されます。「OK」を押すと新しく選択したセレクターに修復されます。
3. Azure Open ServiceのGPTでテキストを作成する(プレビュー)アクションが追加されました
今話題のチャットGPTの機能を活用し、メールの下書き、顧客サービスの回答、商品説明文を自動生成などが可能となります。
※Azure Open Serviceはプレミアム機能となり、有償になりますので、下記のように表示されない場合もあります。
4. ターミナルセッションのテキストを検索する アクションが追加されました
これにより、ユーザーはターミナルセッション内でテキスト文字列の出現箇所を、完全一致または正規表現を使用して検索することができます。
※ターミナルセッションとは、Power Automate Desktop(PAD)がメインフレームシステムやターミナルエミュレータに接続して、テキストベースのインターフェースを通じて作業を自動化する機能です。
5. 変数名や、サブフロー名、ラベル、リージョンなどで日本語が使用可能となりました
今までは、英数字のみしか設定できませんでしたが、日本語での設定ができるようになり、はじめてフローを構築する方にも、どの変数に何か格納されているのかなど、非常に分かりやすくなりました。
・before
・after