Power Automate for Desktop Ver.2.28 アップデート情報(2023/02/07)
2023年1月30日にPower Automate for Desktop2.28がリリースされました。
新しくSharePointのアクションが追加されています。
元記事:https://powerautomate.microsoft.com/ja-jp/blog/january-2023-update-of-power-automate-for-desktop/
目次
- 9種類のSharePointアクションが追加されました
- UI 要素を取得する際、テキストに対する条件を、より効率的に設定できるようになりました
- 実行中にエラーが発生した場合、アクションログのスクリーンショットを取得しない設定が可能となりました
- ログイン時に証明書チェックを実行するようになりました
各内容説明
1. PADのアクション>SharePoint(プレビュー)に下記が追加されました
- ファイルまたはフォルダーの共有リンクを作成する
- ファイルをコピー
- ファイルを移動
- フォルダーをコピー
- フォルダーを移動
- ファイルをチェックアウトする
- チェックアウトを破棄する
- ファイルをチェックイン
- リストビューを取得する
2. UI要素を取得する際、テキストベースの設定ができるようになりました
※対象のUI要素を選択する際、右クリックで「テキストに基づく取得」が可能となりました。
「テキストに基づく取得」を選択することで、テキストに対するセレクターが作成され、
対象のUI要素に含まれるテキストに対して、下記のように演算子の条件の設定、変数の使用ができるようになりました。
※セレクターは、関連する操作で取得する要素を特定するのに役立ちます。
必要な要素が主にそのテキスト値で定義される場合、オプションを使用することで、
その値を基にセレクターを生成できます。
以下は、設定可能なUI要素を選択した結果になります。
変更した条件によってUI要素の条件が変更されています。
この操作で、UI要素取得前に簡易的にセレクター編集が可能となりました。
次の値に等しい
次の値に等しくない
次の値を含む
先頭
次の値で終わる
正規表現と一致する
3.フローの実行中にエラーが発生した場合、アクション ログのスクリーンショットを取得しない設定が可能になりました
PADで実行したフローの結果は、Power Automateの実行ログから確認することができます。また、その際、発生したエラーは、スクリーンショットが自動的に取得され、後でログから確認できるようになっていました。
今回のアップデートにより、レジストリの設定で画面のスクリーンショットを行わない設定が可能です。
Power Automate でのガバナンス – Power Automate | Microsoft Learn
4. PADにサインインする際、PCに有効な証明書があるかチェックするようになりました
ユーザーは、有効な証明書がないとサインインできません。
これにより、不特定多数のユーザーが端末上でフロー実行できなくなり、セキュアな環境を保つことができます。
なお、レジストリ エントリから証明書のチェックを無効にすることができます。
<手順>
- 事象が発生している端末の管理者権限を持ったユーザーで Windows にサインインします。
- レジストリ エディターを開きます。
※ スタートメニューで「regedit」を検索
3.レジストリ エディターでフォルダ
Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\Power Automate Desktop\Serviceに移動します。
(このフォルダが存在が存在しない場合、代わりにComputer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\PowerAutomate Desktop\Serviceに移動します)
4.フォルダーで右クリックし、[DWORD 値>新規作成] を選択します。
5.値に “AgentPingTimeoutSeconds” という名前を付け、値を 30 に設定します。