Power Automate for Desktop Ver.2.34 アップデート情報(2023/7/25)
元記事:July 2023 update of Power Automate for desktop | Power Automate Blog (microsoft.com)
新機能
- Office 365 Outlookコネクタのアクションが追加されました(プレビュー版)
- 新しいスクリプトアクションが追加されました
- 新しい作業キューアクションが利用可能になりました(プレビュー版)
- UI要素を調査する機能が追加されました(プレビュー版)
- トラブルシューティング機能が利用可能になりました(プレビュー版)
- フローにおいて、冗長なログを残すよう設定できるようになりました(プレビュー版)
内容の説明
1. Office 365 Outlookアクションの追加に関して
今回のアップデートにより30種類の下記アクションが追加されました。
これにより、Office 365 Outlookに関する複数の操作が可能になりました。
特にイベントの作成など、今後使う機会の多そうなアクションが追加され、構築の幅が向上しております!
※なお、今回追加された機能はプレミアム機能であり、有償アカウントが必要です。
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2. 新しいスクリプトアクションが登場しました
「.NET」スクリプトを実行するためのアクションが追加されました。
これによりユーザーは下記の言語選択にて、C#もしくは,VB.NETを選択し、
入力したコードを実行し出力を得ることができるようになります。
.NETとはさまざまな種類のアプリケーションを構築するためにMicrosoft365によって作成されたプラットフォームです。
豊富な機能やライブラリ、開発者ツールを提供することにより、開発効率を向上させる役割を果たしています。 また、クロスプラットフォーム対応のため、さまざまなデバイスや環境でアプリケーションを展開することができます。
※.NETについて(Microsoft公式)
https://dotnet.microsoft.com/ja-jp/learn/dotnet/what-is-dotnet
3. 新しい作業キューアクションに関して
前回のアップデートにて追加された作業キューアクショングループに「作業キュー項目を追加する」アクションが新たに作成されています。
このアクションでは各作業キュー内に新しい作業キュー項目を追加することができます。
キューに項目が追加されます。
※なお、今回追加された機能はプレミアム機能であり、有償アカウントが必要です。
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4. UI要素の調査機能に関して
UI 要素の調査ツールでは、画面上のすべての UI 要素の構造を確認することができます。また選択したUI要素をデスクトップフローで使用することもできます。
UI 要素の調査ツールを開くには、フローデザイナー画面から、UI 要素アイコンをクリックします。ドロップダウンリストをクリックし、「UI要素を調査する(プレビュー)」オプションを選択します。
画面の要素上で右クリックすると「UI要素を調査する」が選択できます。
UI要素の構造が表示され、「フローに追加」ボタンをクリックすると
UI要素として取得されます。
5. トラブルシューティング機能に関して
ユーザーはアプリケーションの潜在的な問題を診断、トラブルシューティングを 行うことができるようになりました。
利用可能な機能は
- アプリケーションが正常に動作するために必要な特定のエンドポイントとの接続性の問題を診断。(Diagnose connectivity issues)
- UI・Webオートメーションに関するトラブルシューティング。(Troubleshoot UI/Web automation issues)
の二点です。
接続性の問題を診断する機能ではインターネットへの接続状況や、サーバーとの接続情報が診断できます。
UI・Webオートメーションに関するトラブルシューティングでは各オートメーションが正常に実行されているかどうかを確認できます。
これらの機能はフローがうまく作動しない場合の原因の切り分けに役立ちます。
6. ログの設定に関して
上記赤枠のトグルスイッチをOnにするとPower Automate for desktopでは冗長なログを出力するようになります。
この状態を常に、Onにしておくと容量やパフォーマンスに問題が生じる可能性があるため一時的な設定にとどめておくことが推奨されています。
以上、是非今後のフロー構築に役立ててください!